ホールフードというライフスタイル

父が趣味で畑仕事をしてくれているおかげで、我が家では四季折々の無農薬野菜を使った料理が食卓にのぼります。

非常に料理も楽しみになってくるので一石二鳥なのです。

スーパーマーケットに行けば一年中同じような野菜が並んでいるので、それぞれの野菜の旬がいつなのかはあまり知らなかったのですが、今ではよくわかるようになりました。

父の作った野菜は味がとても濃く、5歳の息子でも、買ってきた人参とおじいちゃんが作った人参は一口食べるだけで違いがわかるようです。

野菜の根や葉、皮までまるごと食べる食事法をホールフードと言います。
命あるものはその個体全体でバランスをとっているので、まるごと食べた方が健康によい、という考え方なのだそうです。

その点、父の野菜は無農薬で栽培されているので、皮まで安心して食べることができて、助かっています。
しかし、今となっては信じられませんが、この皮ごと食べることは、最初は中々馴染めませんでした。
実は皮こそが、かなり栄養価が高い部分であることもホールフードを知ってからなのです。

学校の家庭科の授業でも、そういう知識は教えるべきでしょう。
食材の無駄遣いはしない事としか教えないのは、これからの時代は「杜撰な教育」と同じレベルになりますよね。

こう考えると学校での勉強は、実践的ではない知識の伝達レベルなんです。
ただ、情報を伝えるだけで、使い方については知らぬ存ぜぬなんです。

忘れられない姉の手料理

昔姉の手料理を食べた。
ちなみに小学生のころだ。
姉は高学年、私は低学年、とにかく二人とも小学生には違いない。
母は仕事をしていたので、昼間家にいなかった。

丁度その日は土曜日。
当時は週休2日ではなかったから、土曜日は午前中学校や仕事があった。
いわゆる「半ドン」である。
むろん小学生だって半ドンだ。
私達姉妹は、家に帰ってきてお昼を作ってみることにした。
いつも母はお昼を作ってくれていたので、その日はたまたまなかったのだろう。
小学生も高学年ともなると、家庭科の調理自習で料理をかじり始める。
だから、やってみたいという好奇心の盛りである。
姉が作るというので、私もくっついて作ることにした。
メニューはパスタにした。
カルボナーラとトマトソース、果敢にも2種類に挑んだ。
ちなみに、カルボナーラなんかその時まで一度も食べたことはないし、トマトベースだってミートソースかナポリタン、それも母が作ってくれる母の味のやつしか食べたことがなかった。
だから、正直どんな味にしたら良いのか分からない。
料理経験もほぼなかったので、味の想像も予測もつかない。
ごく小さかった私はとっとと放り出してしまった。
それでもやはり姉は姉らしく、最後まで二人分のお昼を作ってくれた。
だからどうやって作ったのかは知らない。
ようやっと出来て、目の前に出されたカルボナーラとトマトソースのパスタ。
見た目は釜玉うどんとトマト缶そのまんまだった。
その味については、今だに二人で話すことがある。
姉はそれからカルボナーラが食べられなくなった。
正直私もあれから好きではない。
トマトソースはティッシュの味がした。
はっきりいって全然美味しくなかった。
それでも、私にとっては姉が初めて作ってくれた料理であり、カルボナーラに至っては人生で初めて口にしたのものなのであった。

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